世界の珈琲が本格的に愉しめる、
珈琲専門店カフェムジカ

コーヒーは今から千年ほど前からの数百年間は「薬」として用いられてきました。

発見当初よりイスラム教との結び付きが非常に強く、宗教上使用する「秘薬」として実のまま或いは煮汁として使用されていました。そもそも、コーヒーの起源には諸説ありますが、有名な２つの説ともに、イスラム教の僧侶が関係しています。

１つは、誤解によって追放された僧侶オマールが山中を彷徨っていた時、鳥が啄んでいた赤い実を口にしてみたところ、
たちまち疲れが飛び気分が爽快になった。そして、病気が猛威をふるっていた町にその赤い実の煮汁をもたらしたところ、人々が病からたちどころに回復した。
その町の名は「モカの町」、その後オマールは「モカの守護聖人」と呼ばれました。

もう一つは、エチオピアの山羊飼いの少年カルディは、山中の名も知らぬ赤い実を食べている山羊たちが非常に興奮して夜も眠らず騒いでいることに気付いた。
自分もその実を食べて見たところ、全身に活力が漲ってくることを知りました。
そして、その実をイスラム教の修道士に伝え、修道士の間で睡魔に打ち勝つ秘薬として広まっていきました。

その後、１４世紀にイエメンで飲み物としてのまれるようになり、１５世紀にはアラブ世界に広まって１７世紀にはアラブ文化と共にヨーロッパに入りました。そして嗜好品としてヨーロッパ全土に広まっていきました。
我が国では江戸末期、安政4年に長崎の出島で当時の貿易商たちが飲み始めたというのが一般的です。

ただの飲み物が千年の時を越えて人々に好まれ続けているのは何故でしょう？

それは一杯のコーヒーが、
人々にとってそれぞれの文化とともに「憩い」と「安らぎ」を与えてくれるからに他なりません。

コーヒーの楽しみ方は世界各国、千差満別、十人十色です。誰にでも「最高の一杯」があるはずです。